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第125話 予想外の再会と対策会議(後編)

작가: 黒蓬
last update 최신 업데이트: 2025-06-24 06:00:26

「あたいが来た時にはもうこの状態だったからね。幸か不幸かまだチャンスは残っているともいえる状態さね」

「黒切、ですか」

「あぁ、まだアイツは黒切の存在はしらない。ハクシン達の怪我が治ったら、今度こそこいつで仕留めてやるさ」

「でも、そのブレスのせいで近づくのも難しいんですよね?その対策は必要じゃないですか?」

俺の発言に二人は難しい顔をする。もちろん二人も考えていなかったわけではないのだろう。その上で良い案は出ていない様だ。

「昼間や森から連れ出すのは難しいんでしょうか?」

「アイツは人間を危険だと認識しているからな。自分が不利になる場所では決して戦おうとしねぇ。昼間は森の奥で身を潜めている。安易に追い詰めてこの周辺から離れられたら元も子もねぇ。それに怪我した俺達が何とか森を抜けだした時もあいつは深追いしてこなかったくらいだ。おびき寄せるのも難しいだろうな」

確かに。数年前の戦いでも命の危機を悟ったコクテンシンは冒険者達から逃げきったのだ。昼間に倒そうと追い詰めたら別の地域に移動してしまう可能性はないとは言い切れない。

「それならいっそ倒さずに森を立ち入り禁止にして、コクテンシンが出てこないように警備だけ強化するというのは?」

カサネさんが別の視点からそのように提案してみたが、それにもハクシンさんは否と答えた。

「そうもいかねぇ。アイツは明らかに人間に恨みを持っている。これ以上力を付けたらいずれ必ず人間を襲うようになるだろう。そうなる前に倒すしかない。

・・・昔、俺達が討伐依頼を受ける前ならその選択肢もあったかもしれんがな」

「仕方ないさ。あの時にはコクテンシンの危険性なんてアタイらにも分からなかったんだから」

「す、すみません。そんなつもりでは・・・」

「いや、悪ぃ。余計なことを言っちまったな」

その場に僅かに気まずい空気が流れた。

切り替えるようにカランダルさんが対策の件に話題を戻した。

「その話は一旦置いておこう。今はどうするかだよ。状況的に夜の森以外で戦うのは難しい。そして灯りなんかを置いても壊されて終わりだろう。魔力の明かりなら壊され

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